2017年1月30日

「福祉の魅力」の伝え方を考える

「介護の人材不足」と言うけれど、それは全国的な問題であり、福祉分野のみならず様々な分野も抱えている共通課題であることは事実。気仙沼市は高齢化率が35%台で県内でも高い方であり、介護人材不足は地元新聞でもかなりの頻度でクローズアップされています。行政も介護人材確保対策をいろいろ検討していますが、現段階では「介護の魅力」を発信する術としては不十分(?)のように思います。
 

 
JFKがこれまでの実践で認知症の理解を通して医療や福祉に携わることの魅力を伝えてきました。小中学生でも「介護の人材不足」という問題を知っています。何故か…。自分の親が看護師や介護福祉士等であり、仕事のキツさ、大変さを親の姿を見て理解したり、職員がいないからと家庭より仕事が中心にならざるを得ない現実があったりするからでしょうか。学校の先生も「昔に比べて福祉の仕事に就きたいと夢を持つ生徒が少なくなった…」と話しています。これが現実なのだと思います。
 

 
「介護人材不足」というフレーズから何を連想するでしょうか。このフレーズからはネガティブなイメージしか連想できません。改めて「福祉に魅力を感じさせないフレーズ」であることに気づかなければならないと思います。
 

 
これから少子高齢化していくことは確実なのですから、自ずと人材不足なるのはわかりきったことです。「人材不足だから誰か来てください…」「人がいないからできない」と嘆いてばかりでは意味がないと思いませんか。
 

 
JFKが発信している福祉の魅力とは「今、医療や福祉の分野でやりがいを持って働いている地元の若い世代をアピールする」ことです。たとえ過酷であっても踏ん張っているプロがいることを忘れてほしくありません。現場の状況に葛藤しながらも夢や志を持って「介護の質」を高めようと、福祉のレベルを上げようと頑張っている若者達がいることをもっと発信していくかなければなりません!
 

 
決してかっこいいことばかりではなく、人と関わる難しさ、人の人生を共有する難しさ等もきちんと伝えるべきだと思います。その経験を通すからこそ「ありがとう」「嬉しい」という言葉の深みが増していき、そして「やりがい」につながっていくのだと思います。
 

 
そういった考えを持ってJFKにしかできない取り組みをしていきたいと気合を入れています!

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