2021年12月29日

第93回定例会ONLINEミーティングを開催!!

令和3年12月22日(水)18:30~20:30まで、第93回定例会ONLINEミーティングを開催しました。
 
★まずは報告事項から。11月19日志津川高校1年生へのサポ講。11月21日上地区社協の福祉セミナーでの認知症講話。11月29日志津川小学校4年生へのサポ講。12月8日悠々の郷デイサービス認知症研修。12月16日エーザイ社内研修でのJFKプレゼンを実施してきた報告がありました。
 
★ONLINE研修では「JFKのこれまでとこれから」についての報告。改めてなぜJFKが発足したのか、この9年間でどのような成果を得られたのか、活動を振り返りながら、今後の展望について意見交換を行いました。
 
平成23年(2011)年12月22日に発足して、本日で丸9年となりました。東日本大震災によって気仙沼の地域力と福祉力が減退してしまったことをきっかけに、病院や施設で働く中堅世代の3人が集まり“気仙沼のために”を合言葉に、医療福祉の垣根を超えた有志の会を立ち上げることを決意しました。
 
(詳細は公式ホームページをご覧ください)
 
1)個々のスキルアップを目的とした研修会を月1回開催してきました。会員が講師となり得意分野の講義を行い、最新の認知症事情、地域課題の共有や協議を実施してきました。
 
前回も報告したようにミーティング回数も今回で93回となり、改めて振り返ると認知症に限らず様々な分野の講義も実施されていることがわかりました。継続していくことの大切さを再認識できました。
 
2)認知症サポーター養成講座や予防や介護の勉強会を地域包括支援センターの協力も得ながら、9年間で講座や研修は130回以上実践してきました(年間約15回)。
 
そして、私たちは発足当初よりその講座等を通じて、4つのことを提言し続けてきました。
 
①震災復興は産業だけではなく“福祉の復興”にも目を向けるべき!
 
②2025年問題を通して、復興に携わっている世代が高齢化に伴う介護の問題が迫っていることを焦るべき!
 
③人材不足だからと嘆かず、今現場で頑張っている人をもっと応援するべき!
 
④次世代へ認知症教育、福祉の魅力を伝える取組をするべき!
 
平成25年(2015年)の気仙沼未来創造会議に出席した際にも提言してきましたが、当時は産業復興ありきの雰囲気で、福祉復興は二の次でした。
 
私たちで「前例を作っていくしかない!」と覚悟を決め、これまでのコネクションを活かして「小中学校への認知症教育」「シリーズで学ぶ認知症講座」の企画、そして独自に“勝手に“実践してきました。そしてその活動を評価していただき、『平成27年度日本認知症ケア学会読売認知症ケア賞・奨励賞』を受賞することができました。受賞をひとつの契機にして、地域包括ケアシステム構築に向けたアクションプランの認知症の啓発や介護・福祉人材の育成分野での地域資源として認められました。
 
3)認知症の施設関係の勉強会活動では、会員の職場や仲間を通じて、市内、県内外の特養・老健・GH・通所等の施設や病院に向けて認知症ケアの質を高める研修・職員教育の一助になるように努めてきました。

全国的にどの分野の職種も人材不足は課題です。人材確保は厳しい状況です。しかし「人がいない」と嘆いてばかりでは意味がありません。現場の状況に葛藤しながらも「介護の質」を高めようと、福祉のレベルを上げようと頑張っている若者たちがいることを発信していくことも私たちの務めだと思っています。
 

震災復興と共に歩んできたJFKは発足して9年。若手中堅世代は、それぞれの職場で立場や責任、業務量も変わり、多角的な視点を持ってケアの質を維持、向上を目標に踏ん張っています。以前より瞬発力や機動力をもって、一緒に地域活動していくことは難しくなってきていますが、同じ志を持つ仲間がいるからこそ、JFKの活動を継続できているのではないでしょうか…。改めて「継続は力なり」を確信しています。
 
しかしながら…活動の展開は一進一退です。まだまだやるべきことは山積しています。
 
私たちの活動が、気仙沼にどのような効果をもたらしたのか。
 
私たちの親や尊敬する人たちが安心できる「福祉のまち」にどれだけ近づけたのか。
 
おのおのに問いていこうと思います。

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