九条4区自治会館にて認知症サポーター養成講座が開催!!
- jfk20121222fukushi
- 2024年7月15日
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令和6年7月16日(火)13:30-15:00まで。九条4区自治会館にて認知症サポーター養成講座が開催されました。この地区の高齢者の見守りや集う場として様々な活動している「すみれ会」様の企画で20名の方が受講しました。
いつも感じていることですが、認知症の講座に参加される方たちの多くは「認知症にはなりたくない…」と思っているようです。個人差はあれど「いつかは認知症になる」という前提でお話しすると会場内はガッカリした雰囲気になります。やはりこれまでの認知症に対する日本の歴史や「老いる教育」をしてこなかったツケが生じているのでしょう。
また、介護するうえでも多大な苦悩があり、過酷な状況を見てきたり経験したりするからこそ、現実逃避ではないですが、認知症や介護から目を背けたいという心境に陥るのでしょう。そういった積み重ねが「認知症」「介護」「老いる」ことへの偏見を根強くさせてしまうのだと思います。だから私たちはあえて伝えているのです。「老化に向き合うことが認知症や介護への偏見をなくす近道ではないか?」と。誰でも「例外なく老いていく」という当たり前の感覚を改めて考えてもらう機会になってほしいです。
老いていくとはどのような過程を踏むのか。身体的(体力、筋力など)な変化、家族や地域の人との関係の変化、不安や混乱が生じやすくなる心の変化…などの様々なこれまでとは違う変化を体験するはずです。その過程を考えた時、ネガティブな気持ちになりがちですが、決してそうではないと思うのです。健康な時から自分自身の老化に伴う変化や弱点を想定できれば、そこに向けて少しでも克服しようと努力するのではないでしょうか。つまり「向き合う」ということは「立ち向かう」ことである、とも捉えられます。
いわゆる「アンチエイジング(抗加齢)」のような考え方とも言えます。健康寿命を延ばしていくことは、介護を受ける時期を、認知症発症する時期を「先延ばし」することにつながるのではないでしょうか。そして結果的には自分自身も家族も地域も認知症に備える期間が長くなれば、じっくり向き合うことができるのではないでしょうか。

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