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気仙沼社会福祉協議会企画で平成29年度第1回家族介護教室が開催!

平成29年6月16日(金)10:00~11:30まで気仙沼社会福祉協議会企画で平成29年度第1回家族介護教室が開催されました(約30名参加)。 今回は「認知症は誰もが通る生き方として考えよう-みんなが安心して暮らせる地域-」をテーマに講義と介護劇も通して学んでいただきました。 最近では高齢者の行方不明者の管内放送が多くなっていることから介護家族として不安が大きくなっており、その対応について知りたいという要望がありました。 認知症でなくても人間は夕方になると落ち着かなくなるものです。その理由には疲労、焦り、空腹、嫌気、不調、待ち人…などがあります。認知症の人が「家に帰りたい」と思う気持ちにも共通した心理が隠されています。ただ上手に表現できなくなっているだけで、一生懸命生きている姿であることを理解してほしいのです。人間の本質が表面に現れた姿だとすれば否定や言い聞かせ、説得などは意味がないということがわかります。 …とは言え介護者としてはその行動の理由がわかっても「やはり徘徊に伴う事故を防ぎたい…」と思う気持ちも理解できます。一般的な対応策として携帯電...話やGPS機器を持たせる、カバンや財布に連絡先を書いた物を入れておく等の方法がありますが、携帯電話やGPS等の機器を持ちなれていない方が外に出る時に持つとは限りません。また連絡先の書いた物を身に着けるかどうかの不安は残されます。対策として試みる努力は必要ですが、人生の中で習慣になっていないことを認知症になってから習慣化させることは実際には難しいことだと思います。 薬で徘徊を治すことはできませんので、徘徊させない為には「外に出させない方法」を徹底するしかないのです。しかしその環境は症状の悪化を誘発してしまいます。さらには本人も家族も地域から孤立を招くことになると思います。 結論として「外に出ても、徘徊しても良い安心な地域環境」を作っていくしかありません。その為には今回のような介護者が集まり情報交換したり、地域の勉強会で認知症について誤解と偏見なく理解ができたりすれば地域の“見守る眼“を増やしていくことにつながると思います。 そのようなまちにしていくために私たちはもっともっと積極的に活動を続けていかなければなりません。

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