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第79回定例会&スキルアップミーティングを開催!

令和2年3月25日(水)19:00~21:00まで、第79回定例会およびスキルアップミーティングを開催しました。 ★まずは報告事項から。1月24日(金)、2月7日(金)、28日(金)の気仙沼市医師会附属准看護学校1学年への認知症看護の講義が行われ、3回目の講義は認知症サポーター養成講座の実施も含む内容だったこと。2月4日(火)午前中にみやぎ生協ふれあいカフェで認知症・介護予防講座が開催。同日の午後は気仙沼保健福祉事務所主催での5年未満の介護従事者対象で認知症ケア向上研修会が開催。2月26日(水)第78回定例会&福祉を語る会での意見交換があったことの報告がありました。 ★今後の活動予定から。新型コロナウイルス感染防止策の影響で3月以降の講座や研修会の企画は未定になっていますが、3月26日(木)には唐桑園でのアンガーマネジメント研修が予定通り開催されるとの連絡を受けております。 ★話題提供から。「介護はこれからもっと過酷で悲惨になる」(東洋経済ネットニュースより)。「介護に疲れ67歳の母親を絞殺した41歳娘の告白」(東洋経済ネットニュースより)。「2週間に1度起きている介護殺人 真面目で普通の人たちが…」(NHKスペシャル取材班著 新潮社)。「気仙沼市介護殺人」「事件を受けての包括ケア会議」の記事の紹介と協議がありました。 ★研修・講義では「在宅介護のこれからを考える」をテーマにして、近年の各地で起きた高齢者虐待・介護殺人に至った事例を検証し、その”共通した背景”を探りつつ、 “いま”気仙沼で何が起きているのか!?について考えました。 地域や身近な相談者が異変を察知して、様々な制度の申請を促し、専門職の支援体制を早急に整えようと努力しますが、それでも介護家族は他者の介入を拒み、精神的・身体的負担を背負い、自ら孤立を選択していく…。 そこに至る介護者の心境は、どのような葛藤が生じるのか…その可能性について意見交換を行いました。 ・例えば、真面目で責任感の強い人ほど「夫婦だから、親だからこそ、自分が看てあげたい…」「嫁だから介護するのが当たり前…」「子供たちに迷惑をかけたくないから…」「他者に頼るのは介護から逃げていると思われるから…」等の心境に陥りやすいのではないか。 ・あるいは認知症や介護に関して偏見を持つ人ほど「介護していることを知られたくない…」等と思い、介護していることを隠そうとして精神的に追い込まれてしまうのではないか。 ・日々の介護の合間に、敢えて時間を作り、様々な相談窓口に足を運び、手続きをしなければ事は進まない。申請が済んでも“今すぐ”に対応できない“もどかしさ”。根掘り葉掘り細かく状況を何度も確認されることで感じる“煩わしさ”。複雑な申請手続きから生じる苦痛を回避する為に「今のままでいい…」という選択をしてしまうのではないか。 ・相談していくことで、自分の隠してきた弱音や介護負担等を文字にされ、それを目の当たりにした時、自分の介護力不足を、不甲斐なさを責められているような心境になってしまうのではないか…など様々な可能性について意見を出し合いました。

そして、「介護は一人で抱え込まず、いろいろな人に頼るべき」であり、悲劇を生まない備えとして、「身近な人、地域、専門職等の相談できる人とのつながりを日頃から持つことの大切さ」について再認識できました。 また、私たちの活動においても同様に伝えてきましたし、これからもそのスタンスは変わることはありません。 ただ、敢えて自分たちの戒めとして提言するならば、私たちは介護家族の心境について理解していた“つもり”になっていなかっただろうか…。苦しみにリアリティを持って考えてきただろうか…。自分たちの伝え方に驕りはなかったのだろうか…ということです。今回の気仙沼の事案によって自分たちの活動や発信方法を改めて考え直すきっかけになりました。 今後も気仙沼の実情から目を背けずに、しっかりと検証していきたいと思います。

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