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はまなすの丘で第3回認知症ケア研修会が開催

平成29年2月2日(木)17:40~19:00まで。介護老人保健施設「はまなすの丘」で第3回認知症ケア研修会が開催されました。

昨年11月から「PCCを理念に認知症という事態を生きる人の世界を考える-人を知る、人を見る、人の生き方を学ぶ―」をテーマにシリーズを通して学んでいただいております。 今回はシリーズ第3弾:「家族ケアと感性の育成、専門職の葛藤と使命について考える」でした。 ①PCCの理念には介護する人(家族・地域の人・ヘルパー・医療機関の人など)の自分らしさも大切にすることも含みます。家族ケアで重要なのは家族の心理がどの段階であるかを見極め、ステージに合ったフォローをすることです。まずは専門性を発揮する前に家族(介護者)に対して寄り添う(共感)する姿勢こそが重要と伝えました。 ②認知症ケアにおいて“想像力”を発揮する場面は多いと思います。その想像力には「気づき」が大切です。では、気づきはどのようにして養うのか…。テキストやマニュアルに気づきを育成する方法は書いてありません。人に教えられて身につくものではないからです。あくまでも経験したこと...のある人でなければ持ち得ない感情や感性だからです。 とても難しいことですが、仕事だけではなく、人生の様々な場面において隠された「気づき」を意識して経験の中で見つけていくことを心掛けてほしいと伝えました。 ③最後に「ある事例」を通して私たちが自分達の都合で、職場の都合で認知症ケアを考えているかに気づいていただきました。結果的にご本人の「安心や自由」を制限してしまっていることを自覚しなければなりません。ただ集団生活であることなど様々な理由があり、そうせざるを得ない状況が現状だと思います。それでもそれが「当たり前」と結論付けないでほしいのです。人と人との関係性の中で成り立つ仕事だからこそ「申し訳なさ」「これでいいのだろうか…」という葛藤を持ち続けなければならないと思います。 「机上の空論」「きれいごと」と思われるかもしれませんが、たとえ実際は「業務中心のケア」になってしまっても、このような理念は忘れてはいけません。 今回は自分自身への「言い聞かせ」として改めて伝えてきました。

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